抗ヒスタミン薬の腎機能障害時の安全性

高齢化社会の日本で患者の多くを占めるのが腎機能低下を指摘されている患者です。

このページでは腎機能障害時の抗ヒスタミン薬の安全性について解説します。

腎機能低下時に使える抗ヒスタミン薬

腎機能低下患者に対して比較的安全で通常用量で使用できる抗ヒスタミン薬の特徴は薬物動態学的に尿中未変化体排泄率が高いものを避けるべきです。

私が調べて限りで、添付文書内に腎機能障害時の用量減量が具体的に指示のないものは以下の通りです。

なお、第1世代は抗コリン作用があり、血管拡張作用が抑制されることから高血圧症状が増悪もしくは誘発され、腎負荷がかかることが予想されるため不適と推察します。

 

・アレグラ※透析患者でAUC1.5倍の報告あり。ただし忍容性良好。

 

・ザジテン

 

・クラリチン※Ccr30未満の患者で活性代謝物のAUC2倍に上昇あるが、半減期に差異なし